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HN:
ガスパール-Gaspard-
年齢:
19
性別:
男性
誕生日:
2005/02/22
職業:
ボーダーコリー
趣味:
動くものを追いかけること
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ガスパールのおすすめ
子犬の育児書(?)ってたくさんあって迷っちゃいますよね、
かかりつけの獣医さんに聞くと
「とりあえず他の本は置いといて、
これ一冊だけ読んでみてください。」
あのダンパー博士の基本の書
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仙台に住んでいるボーダーコリー、ガスパールのブログ
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失って初めてわかる 日常が奇跡の積み重ねだったなんて 台所の冷蔵庫の前でこちらを見上げる顔 窓の向こうから見送る姿 ライティングビューローの下、階段の踊り場 いつでも探してしまう、どっかに君の姿を ふいに消えた鼓動 山崎まさよしの「One more Time One more Chance」 流行っていたころは恋人を無くした気の毒な人の歌だな、 なんて思っていたけど… 愛する者を失う気持ちに初めて気付いた。 【7月5日】 その日ガスはなんとなく元気がなかった。 前日の予防接種の影響かもしれない、と掛かり付けの病院へ。 「最近おなかも膨れてきたから診てもらおう。 腹水がたまっているのかな?肝臓だったらイヤだな〜」 そんな気持ちで掛かり付けの病院へ行った。 「おや?ガス、貧血のようだね」顔色を見た先生。 「先生、おなかも張ってるようなんですけど?」 思い当たるフシがあるのか、急いで超音波検査。 画面を見る先生の口から“ため息”が漏れた。 「ああ〜」 「○○(ガスパパ)さん、大変深刻な状態といえます… おなかが膨らんでいる原因は出血によるもの、 正確には組織を取って検査に出してみないと言えませんが、 脾臓にコブシ大の血管肉腫、それが破裂してしまったための低血圧性の貧血状態」 エコーの画面を指し示す先生 脾臓からヤドリギのようにそれは映っていた。 消化管周りの黒い影は出血という。 「この大きさでは結構前から出来ていたと思われます、 非常にたちの悪い腫瘍で、 自分の経験から言わせてもらうと、 ガスに残された時間はひと月からふた月。 そんなレベルの状況です」 目の前が真っ暗になった。 「一刻も早く手術をしなくてはならない状態ですが…」 血液検査の結果では、手術をするにはリスクが大きすぎるという。 おなかの中に相当ぶちまけているので血が足りないのだ。 「手術には全身麻酔が不可欠ですが、戻って来れない子も少なくない」 「血を顕微鏡で見てみるとガスの身体は一生懸命「血」を作ろうとしています。 3、4日あればだいぶ違うので血の状態の回復を待ちましょう」 とりあえず、月曜まで絶対安静で月曜に手術という段取りになった。 一旦家に帰り、「犬、脾臓、血管肉腫」で検索。 「脾臓の血管肉腫は、おもに高齢犬(平均年齢9〜11歳)で発生する悪性腫瘍の一つです。急速な増殖と広範囲な転移を特徴とし、転移が進むと、肝臓をはじめとした腹部のほとんどの臓器に転移をおこし、腫瘍細胞が増殖した臓器からの出血が生じます。」 厚別中央通どうぶつ病院HPから引用 全身の血の気が引く。 こんなにも恐ろしい病気なのに今まで全然知らなかった。 そして結構多くの子達が犠牲になっていたなんて。 病院で先生の話を聞いていても なんの根拠もなしに「いや、ガスは大丈夫。」と思っていた、 しかし、“思いたかった”だけなのかもしれない。 ーガスパママー いつものように朝のお散歩に出かけたガスとガスパパだったけどなんか帰りが早い。 「早かったねー。」というと、「なんかガスの調子が悪いみたいなんだ」とガスパパ。 てっきり昨日接種した混合ワクチンのせいだと思い、ちょっと病院へ行かなきゃね。くらいの軽い気持ちで聞いていた。 午前中、ガスパパがガスを病院へ連れて行く。その間私は「花子とアン」を見ていた。 なんか、ずいぶん時間がかかるなー。混んでるのかなー。あ、帰ってきた。 「遅かったねー。」というと、「あんまり良くないようなんだ、ガス」とガスパパ。 「え?よくないって?」 この時もまだちょっとした不調くらいにしか考えていなかった。 ガスパパが少しずつ説明する。脾臓に腫瘍があって、血管肉腫かもしれない。良性かもしれない。とかなんとか。「腫瘍?」でもガスは前にも腫瘍があって脂肪腫で良性で問題なかったから、絶対今度のも良性に決まってる。はっきりとそう考えたわけではなかったけど、無意識にそう思っていたと思う。その後、ネット検索すると、血管肉腫=悪性腫瘍であることがわかり、余命宣告された飼い主の悲痛な質問箱とかを見つける。 「なんか、余命2~3か月とか書いてるよ!」あまりにもあり得ないことで、この時点でもガスのこととは結びついていなかった。でもこの時ガスパパは余命1~2か月と言われてきていたのだ。ガスパパは何も言わなかった。 夕方のお散歩のあと、ガスがよろよろと倒れ、立てなくなる。大至急もう一度病院へ行かなくてはならない。ガスパパが「どうなるかわからないから一緒に来て!」と言う。「え?!」心臓が締め付けられるような、血のけがひくような思いで、ガスを抱き上げるガスパパに戸を開け、荷物を持ち一緒に車に乗り込む。涙が玄関前の石段に落ちる。 病院ですぐにガスを診察台に乗せ、そのまま先生が説明をする。わたしは涙があふれ、まともに会話ができない。ガスパパに任せて、一旦診察室を出て、茫然と待合室に座る。 しばらくして、ガスパパが診察室から出てきて、説明をする。貧血が少し改善するまで待つ予定だったが、脾臓の腫瘍からの出血がひどく、このままでは今夜が山で持たない。今手術するのも危険だが、手術しなければ助かる道はない、ということ。わたしは「わかった!」という言葉を絞りだすのがやっとだった。 先生が一旦家に帰ってもらって、手術が終わったら連絡しますか?というのに対し、即座に「いえ、ここで待ちます!」とガスパパ。長くなりますよ、と言われたが、そこで待つ以外あり得なかった。 7時過ぎ手術開始。11時頃に手術が終わるまで、私達は祈り続けた。ガスが助かりますように! 6時 排尿のため近所を一回りするも歩行困難に。 車に乗せて再び病院へ。 「○○さん、決断してもらわなくてはなりません。 手術をしても戻ってこられるかどうかは五分五分です。 しかし、今手術をしなければ今夜もたないでしょう。」 家族で話合って手術してもらうことに。 別れ際、診療室のドア越しにガスと目が合う。不安げな目。 「この顔が最後だなんてことには絶対にならないでくれよ」 その後4時間、何度神に祈ったか分からない。 10時過ぎ、先生が出てきた。 とりあえず手術は成功。 腫瘍は脾臓ごと摘出、大きな出血元は止められた。 しかし、あとでタブレットで見せられたが既に肝臓に転移がみられ 手の付けられない状態だったため肝臓はそのままで閉じたという。 それに、足りない血を回収して再使用しているため いつどこに転移してもおかしくない状態。 破裂した癌の種が全身に回るためだ。 血管肉腫が、「ハイウェイを走る暴走族」と言われる所以だ。 抗がん剤や放射線という治療法もあるが、あまり効果的ではないという 動きたい犬を何時間もジッとさせておくこと自体ガスには可哀想だし、 ひどい副作用もあるという。 これからとしては、精一杯の食事療法をして免疫効果を高め ガスの自己回復力に期待することに。 その後、しばらくすると麻酔も醒め、声がけに反応できるほどに。 一応この世に戻ってこられたことに感謝。 そして数時間にもわたる時間外の手術をこなして下さった先生とスタッフに感謝。 あの笑顔にまた合える。 この時は、それだけで嬉しかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2、3日入院して点滴、自己輸血をうけ7月7日3時に退院。 奇しくも今日は七夕、 「ガスパールが全快して長生きしますように」 一番の願い事を一つだけ書き、笹の小枝に掛けた。 この日から今までのフードを見直し、 手作り食とヒルズn/d(がん療養食)を組み合わせ サプリメント類をプラスした食事に。 おいしさも大事、「おいしい!」の感じるごとに免疫が上がるらしいから。 幸いガスの食欲は旺盛、魚油臭くて嫌う子もいるというヒルズn/dも食べてくれる。 このまま元気になってくれるのでは?と感じてしまう程。 便の状態も良好で、腸の具合は良いみたい。 寛解(癌の進行がとまること)して先生をビックリさせてやろうぜ! 8日、退院した次の日のガス。リビングには療養用にエアウィーブが敷かれる。 15日、近所を少しだけ散歩。ゆっくり、ゆっくり。 やっぱりガスの笑顔は最高です。 22日抜糸、ようやくエリカラが取れてスッキリ! 元気にな〜れ! PR
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